海外FXでトレードをしたいけどMT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)の違いが分からずどちらを選べばいいか迷ってる人も多んじゃないでしょうか。
初心者ならFX会社が提供しているアプリを使うのもいいけどチャートをしっかり見るには機能が少な過ぎるんだよね。
比較するべき特徴 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
動作速度(フィーリング) | ややもっさり | サクサク軽い |
選べる時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
気配値ウィンドウの機能 | 物足りない | 充実の高機能 |
モバイルアプリの機能 | 物足りない | 充実の高機能 |
板情報の有無 | なし | あり |
標準インジケータの種類 | 30種類 | 38種類 |
カスタムインジケータとEAの数 | 充実の多さ | やや少ない |
使える海外FX業者 | ほぼ全社が対応 | 大手はほぼ対応 |
FX会社を選ぶなら⇛ MT4とMT5の両方が選べるXM Trading(日本人登録者数1位)
MT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)は、MetaQuotes社が提供しているトレード用のプラットフォームですがカンタンに言えばMT4の進化版がMT5なのでMT5を使えば間違いはありません。
ただしトレーダーによってはMT5は必要以上の高スペックさを感じ使いづらさを感じる人もいます。
個人的にはMT5には使わない(僕には使いこなせない)機能が沢山あって好きじゃなかったんだ。でもトレード対象がMT5しか対応してないから使ってるんだ。使えば慣れるもんだよ。
海外FXをやりたいけど自分にはMT4とMT5のどちらが合っているか?それぞれの違いなど選ぶヒントを以下にまとめてみました。
MT4とMT5の主な違い(9項目)
MT4とMT5が対応するそれぞれの市場
MT4は通貨ペアの市場のみに対応
MT4は主に外国為替(FX)取引に焦点を当てられています。具体的には例えばドル円などのようないわゆる通貨ペアの取引きに向いているトレードツールです。
仮想通貨CFDや株式CFDなど通貨ペア以外のトレード対象には対応していません。
MT5は通貨ペア以外の数多くの市場に対応
MT5はMT4の進化版で高機能になっていることが注目されがちですがMT4が対象としていた通貨ペアに加えて株式・コモディティ・インデックス・先物・オプション・仮想通貨など、より幅広く対応しているのも特徴です。
利用できる対象商品が増えているだけでなく、MT4では不足していたと思われる機能を強化したり、時間足をさらに細かく細分化したりとMT4では得ることができなかった高レベルの分析も可能になっています。
注文の種類
MT5の方がMT4よりも2種類多くの注文スタイルを選ぶことができます。
注文可能な注文方法 | |
MT4 | (4種類)Buy Limit・Sell Limit・Buy Stop・Sell Stop |
MT5 | (6種類)Buy Limit・Sell Limit・Buy Stop・Sell Stop・Buy Stop Limit・Sell Stop Limit |
上記の注文方法がどのような意味か以下にまとめておいたよ。
注文方法 | 注文方法の意味 |
Buy Limit | 買いの指値注文(現在価格より低い価格での買い注文) |
Sell Limit | 売りの指値注文(現在価格より高い価格での売り注文) |
Buy Stop | 買いの逆指値注文(現在価格より高い価格での買い注文) |
Sell Stop | 売りの逆指値注文(現在価格より低い価格での売り注文) |
Buy Stop Limit (MT5のみ対応) |
買いのストップリミット注文(指値レートに到達した時点で「指値の買い注文」として発注される。) |
Sell Stop Limit (MT5のみ対応) |
売りのストップリミット注文(指値レートに到達した時点で「指値の売り注文」として発注される。) |
MT5だけで使えるBuy Stop LimitとSell Stop Limitを使うようになると事前に仕込めるからトレードがラクになるわよ。きっとMT4時代に要望が多かったから導入されんでしょうね。
取引時間とカレンダー機能
MT4を使っていても経済カレンダー機能がないため「今日は何の大きな発表があるのか?」などトレードの損益に直結する発表イベントに気付けないままポジションを持ち続けてしまうリスクがあります。
つまりMT4の利用者は自分で経済イベントを調べて常にチェックをする手間がかかるわけです。
一方でMT5には経済カレンダーがプラットフォーム内に組み込まれているため、重要な経済指標やイベントをリアルタイムで知ることができます。
いちいち自分で日時を調べたり確認する必要がないから安心だね。とくにファンダメンタル分析をするトレーダーには今や必須だね。
マーケット深度(板情報)
MT4にはマーケット深度(Depth of Market)の機能(以下、板情報)がありません。
板情報とは市場の大きさがどのくらいか知れる機能のことで主に大口トレーダーが「この予算ならどの程度の数量を注文できるか?」を即確認するための機能です。
リアルタイムのオーダーブックが見れるので市場の流動性を確認するのにも役立ちます。
そうしたトレードを有利にする機能がMT5だけに備わっていることから大口トレーダーだけでなく資金が豊富な人や法人口座でトレーダーする人はMT5の一択になると言っても過言ではありません。
プログラミング言語(EA・インディケーター)
MT4はMQL4(MetaQuotes Language 4)がEAやカスタムインディケーターの作成に利用されています。プログラムがシンプルなのが魅力ですが今の時代ましてやこれからの時代はより高度なシステムが使えるMT5の MQL5(MetaQuotes Language 5)が主流となるのは明らかです。
マルチアセット取引
マルチアセットとは複数の資産(戦略)に分散投資を行う運用商品のことよ。
MT4はその用途をFXトレードにフォーカスしているため最近人気のある各種CFD(株式・仮想通貨・GOLD等)のトレードに使えません。つまりマルチアセット非対応です。
一方でMT5はマルチアセットプラットフォーム対応なのでFXの他にも株式・仮想通貨・コモディティ・先物・GOLDなど貴金属など多くの種類の資産クラスを1つのプラットフォームで取引可能となっています。
GOLD/ドルなんかは土日も関係なく365日いつでもトレードできるから凄く人気があるんだ。平日はドル円とかのトレードしている人が土日にGOLD/ドルをやるパターンが多いね。
GOLDってボラティリティが高い(値動きが激しい)から利益がドカンと大きくなりやすいのが魅力なのよね。
ストラテジーテスター
ストラテジーテスターっていうのは歴史的データを使って自動取引戦略のバックテストや最適化するためのツールのことよ。
MT4の場合は単一の通貨ペアでのみバックテストできシンプルな設計で初心者でも使いやすい印象ですがMT5には性能で負けています。
MT5はさすがMT4の進化版ということもあり数の通貨ペアを同時にバックテストできたり、MT4より詳細なパフォーマンス分析が可能です。正確さでもMT4より上です。
プラットフォームの速度と性能
MT4は低スペックのPCやモバイルデバイスでの動作は安定して使えるようになっていますがそれは性能がシンプル(簡素)だからです。性能面ではMT5の圧勝です。
ただし最新技術が盛り込まれているMT5の場合には高性能なPCでないとせっかくの高速で安定した動作が実現できません。特に大量データ処理が求められる瞬間にはパフォーマンスの違いがPCスペックで如実に現れます。
使ってるPCがハイスペックもしくは買い替えできるならMT5の選択が理想的だよ。
ちなみにPCスペックが低いのにMT5を選ぶとむしろMT4より快適さが落ちるので注意してね。
互換性の都合で移行できないケースも
互換性という点ではMT5はあまり得意ではありません。
というのもMT4で利用できたEAやインディケーターをMT5で利用できるケースはまずないからです。
MT4からMT5に移行する場合は再プログラミングをするのが前提となります。
もしもMT4用に作られたカスタムインジケータを何の変化もなくそのまま同じ見た目と操作性で使うことにこだわるならMT4をそのまま使うしかありません。
MT4とMT5のどちらを選ぶべきか?
MT4が向いているトレーダーの特徴
- FX取引(通貨ペア)に特化している人
- 操作を覚えるのが苦手でシンプルなものを好む人
- 高性能で多機能よりもサクサク動く快適なプラットフォームを好む人
- 豊富なサードパーティ製インディケーターを使いたい人
- EAを使いたい人
MT5が向いているトレーダーの特徴
- トレード対象がFX(通貨ペア)以外もトレードしたい人
- 株式・コモディティ・仮想通貨・貴金属などをトレードしたい人
- 高度な分析機能やストラテジーテスターを使いたい人
- 複複雑なトレード戦略を使用したい場合
- トレード初心者だけど操作等を覚えるのが得意な人
- これから海外FXを本気でやるつもりの人
MT4 MT5の違いって まとめ
MT4とMT5にはそれぞれ異なる強みと特徴がありましたが、カンタンに違いを分けるとシンプルで使いやすくて取り扱いしている海外FX業者がほぼ全社なのがMT4で、それが進化したのがMT5です。
ただしMT5はEAが使えるものが少ないことや取り扱いしている海外FX業者がMT4よりも少ないなどのデメリットもあります。
とは言え、MT4でトレードできない人気のGOLDや仮想通貨など幅広いトレード対象があったり、使いこなせばMT4で不可能だった高レベルの分析やトレードスタイルがとれるという大きな強みもあります。
今からMT4とMT5で迷うならMT5を利用した方が良いですが、EA利用にこだわる人や操作が複雑だとトレードを挫折しそうという不得意さを感じる人にはMT4をオススメします。
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