世界にはFXのトレード利益に課税をされない国がいくつもありますが、その中でも日本人の移住先として人気の国は限られています
そこで今回は、キャピタルゲインに課税さない国まで日本人に人気のある国をピックアップしてみました。
FXのキャピタルゲイン課税がなくて移住先として人気の国
- アラブ首長国連邦(ドバイ)
- マレーシア
- シンガポール
- モナコ(条件が厳しい)
- 香港(以前ほど人気はない)
1. アラブ首長国連邦(ドバイ)
与沢翼さんなど投資で成功した著名人も多くいるドバイですが、家賃や食費など物価が高いのでよほど成功している人でないとかなり質素な暮らしになるほどドバイらしいエリアの暮らしはお金がかかります。
ドバイから列車で1時間ほどのアブダビもキャピタルゲイン非課税ですが人気は圧倒的にドバイです。
私自身もドバイ観光をしたことがありますが12月でも暑さで外を歩く人がおらず移住をした場合には日本とは全く違う生活スタイルになると感じました。
治安が悪いわけでもないのに外を気軽に歩けないといった感じです。
街はわりとコンパクトにまとまっていて車だとすぐに郊外に出て砂漠地帯となります。ホテルからの景色はすぐ郊外に広がる砂漠が見えているくらです。
ドバイには海岸がありますが街とその外に広がる砂漠は他の都市で例えるならラスベガスの街が近いかもしれません。
なお、ドバイは8割ほどが移民でその多くはインド人です。店のスタッフやタクシー運転手などほぼ全員がインド人です。中東ドバイと言いながらも実はインド色の強さを感じます。
2. マレーシア
マレーシアはドバイやモナコと比べると性格費が安くて日本での生活費よりも安いのに豪華な暮らしを実現しやすい国です。それでいて治安も良いです。
昔から日本人が移住する先として人気がありますがその理由は日本から比較的に近いことや物価の安さの他にも一年中温暖な気候で寒さが苦手な人から人気が高いこともあります。
ビーチや熱帯雨林など自然も豊かで家族とともに自然観光を楽しめるのも魅力的です。これはドバイではとても実現できない要素です。
そして、何と言ってもマレーシアではMM2H(Malaysia My Second Home)」プログラムを通じて外国人が長期滞在できる制度が整っているのは大きな魅力です。日本人はビザが比較的容易に取得できるという話もよく耳にします。
そんなマレーシアで日本人の移住先として人気のエリアはクアラルンプールやジョホールバルです。理由は日本人コミュニティがあり日本語で生活することが容易だからです。
なお、家族で移住するとなると治安以外で気になるのは医療と教育の環境だと思いますが医療レベルは非常に高いですし教育環境もしっかり整っています。医療も教育もとりまく環境は英語が中心となりますが日本人も多くいるため日本語が通じる病院や日本人のための学校も探せば見つかります。
3.シンガポール
シンガポールはアジアの中でも生活費が高い国の一つです。食材は輸入品が多いため食費はわりと高額で特に西洋式の食材となると高額です。
次に、シンガポールの家賃ですが、例えば1ベッドルームのアパートの賃料は月額約SGD 3,000~6,000(約30万~60万円)ほどと比較的リーズナブルですが住み心地の良い都市中心部や高級エリアだと2倍や3倍の物件が多くなります。
とりわけシンガポールは日本人を含んだ外国人が多く住むエリアの家賃は高額となっています。
ただし、子供の学費は年間200~400万円と驚くほど高額ではないのと日本人の友達が比較的に作りやすいのは魅力的です。
また、シンガポールで長期的に滞在するにはビザや就労パスの取得が必要です。
就労パス(Employment Pass)
ビザの取得には雇用者のサポートが必要で給与基準を満たす必要があります。手数料は数百シンガポールドルで、雇用者が負担することが多いですが自営業や投資家向けのパスにはさらに高額の投資が必要です。
デペンダントパス(家族用ビザ)
家族を伴う場合は追加のビザ費用がかかります。デペンダントパスの申請手数料は通常SGD 100~150(約1万円~1.5万円)ほどです。
4. モナコ
モナコはフランスやイタリアと隣接しており、ヨーロッパの主要都市へのアクセスが非常に良好で日本人の移住先として人気ですが移住の条件はハードルが高いです。
言語と生活費の高さは他国の移住条件よりもはるかに厳しいです。
言語はフランス語が中心となるので英語が多少喋れてもモナコでは生活で不便を感じることが多いです。また、長期滞在を希望する場合は収入や資産の証明が求められることが多いですがかなりの高額資産がなければNGとなるようです。
なおモナコで1ベッドルームの家賃は並程度の物件でも約75万~150万円かかります。
モナコでの居住許可を取得するにはモナコ国内の銀行に口座を開設して一定額の預金が必要です。この金額は最低でも€500,000(約7,500万円)以上が求められる場合が多いです。
また、銀行によってはそれ以上の資産証明を求められることがあります。ここまで厳しい理由は国土が狭く物件数が限られていることからカンタンに受け入れる余裕がないためだと思われます。
5.香港
香港への移住には適切なビザが必要で投資家ビザにはクリアするために厳しい金額条件があります。
投資家ビザ
投資額や事業計画を提出し、ビジネスに資金を投資する必要があります。詳細な条件や投資額はビジネスの規模によって異なりますが、最低でもHKD 10,000,000(約1億5000万円)ほどの投資が一般的です。
近年の香港は2010年頃までの香港とは社会情勢が違っていることもあり日本人の移住はあまりおすすめできません。
医療費や教育費はマレーシアやシンガポールと似たようなものですが口座開設に高額費用が求められることとかつての香港とはムードが違ってきているため現状だと他に移住人気のある国を差し置いてまで選ぶメリットはないように思います。
FXのキャピタルゲイン課税がないうえに日本人に最も合った国は?
マレーシアだよ。マレーシア在住の日本人は約3万人もいるよ。(2023年情報)
マレーシアで日本人がFXの法人設立することは可能か?
いくらマレーシアだとFXのキャピタルゲイン課税がないと言っても個人トレードではなく、法人としてトレードしたい人からすると難しそうなイメージがあると思います。
結論としては「マレーシアで日本人が法人設立することはその気になれば誰でも可能」です。そこで手順や必要なことをまとめてみました。
1. 会社形態の選択
マレーシアで設立できる法人形態は以下の通りです:
有限会社(Private Limited Company / Sdn Bhd)
最も一般的な法人形態で外国人にも人気があります。資本金の最低要件はなく外国人が100%の株式を所有できるケースもあります。
支店(Branch Office)
外国企業がマレーシアでビジネスを行うための選択肢ですが、課税上は外国企業として扱われます。
駐在員事務所(Representative Office)
主に市場調査や連絡事務に利用されて収益を上げることはできません。
2. 必要書類と情報の準備
会社名の申請
会社名は英語またはマレー語でなければなりません。また、会社名の事前承認が必要です。
取締役と株主
Sdn Bhd には最低2名の取締役と株主が必要でそのうち1名はマレーシアに居住している必要があります。
会社定款(Memorandum & Articles of Association)
会社の目的や運営ルールを定めた書類を作成します。
登録事務所
マレーシア国内に会社の登記住所が必要です。
3. 法人設立の手続き
マレーシアの会社登記局(SSM: Suruhanjaya Syarikat Malaysia)で法人設立手続きを行います。
オンライン申請
MyCoIDポータルを通じて会社の設立をオンラインで申請します。
会社名の予約
最初に会社名の予約申請を行い、承認を得る必要があります。
必要書類の提出
定款や取締役の身分証明書、住民票などの書類を提出します。
4. 追加の許認可
業種によっては、追加の許認可が必要な場合があります。例えば、輸出入業や特定のサービス業を行う場合は、追加のライセンスを取得する必要があります。
5. 銀行口座の開設
法人設立後、マレーシア国内でビジネス用の銀行口座を開設する必要があります。
注意点
キャピタルゲインに課税されない国に移住する際にはその国の移住ビザの要件や居住者としての資格条件を理解する必要があります。
また、日本の税法では、海外での所得が日本の居住者として課税対象になる場合があるため慎重な税務計画が重要です。
これにより日本人が税制面でのメリットを享受できる国々のリストとその理由が明確になります。
FXのキャピタルゲインに課税されない国 まとめ
世界にはFXのキャピタルゲインに課税されない国がいくつもありますが、その中でも日本人に人気の移住先は限られています。
キャピタルゲインに課税されない国で日本人が移住先として選んでいる主な国はアラブ首長国連邦(ドバイ)、マレーシア、モナコ、シンガポール、香港があげられます。
ドバイとモナコは物価が高くて特に家賃や生活費が大きな負担になるため超富裕層向けの移住先です。
ちなみにモナコは長期滞在には1億5️千万円超などの高額な資産証明が必要ですし言語もフランスが中心ということで誰でも快適に過ごせるわけではなさそうです。
一方、マレーシアは物価が安くて治安も良好で、日本人の間で人気があります。特にMM2Hプログラムを利用した長期滞在が魅力で日本語が通じる環境も整っています。
シンガポールは生活費や教育費が高いもののビザ取得が比較的容易で、日本人コミュニティも発展しているため人気があります。
残念ながら香港は近年人気が低下しており投資家ビザには厳しい要件があるため他の国を選ぶ人が多くなっています。
コメント