XMでトレードするなら法人口座を作りたいとお考えの方も多いと思います。
ところが2018年からXMでは法人口座を作ることができなくなっています。
もし海外FXで法人口座を作るならライバルFX会社のBIG BOSSなら対応しているのでそちらで法人口座を作るのが今のトレンドです。(法人対応もあります⇛ 海外FXでおすすめの業者を厳選紹介)
このページを最後まで目を通してもらえばBIG BOSSなど法人口座に対応したFX会社で法人口座を開設する事前準備と判断基準が分かるわよ。
なかにはXMの個人口座を法人口座の代わりにする人もいるそうですがよほど税金に精通していて税務処理に長けている人でなければ個人口座でやるのはリスクが大きくてオススメできません。
国税庁からの指摘に1つ1つの税務処理に正しい根拠をもって説明ができ、なおかつ納得してもらうことができるレベルが求められるからです。税務に詳しい程度ではリスクでしかありません。
法人口座を用意して税理士さんのもとで正しく管理してもらえばリスクは回避できます。
法人口座のイチオシは日本人の利用者も多いBIG BOSSだけどその他にも法人口座が作れる海外FXがあるからドル円の例で比較してみたよ。
XMの代わりに法人口座が作れる海外FX 一覧
最大レバレッジ | ドル円のスプレッド | |||
XM(スタンダード・マイクロ) | 1,000倍 | 1.6pips | ||
BIG BOSS(スタンダード) | 1,111倍 | 1.9pips | ||
AXIORY(ナノ・テラ口座) | 400倍 | 1.0pips | ||
FXGT(プロ口座) | 1,000倍 | 0.5pips | ||
TitanFX(スタンダード口座) | 1,000倍 | 1.33 Pips |
\最大13,700ドル(約206万円)のボーナスがもらえる/BIG BOSS 公式サイトをチェックする
AXIORYとFXGTとTitanFXもいいとは思うけど日本人の利用者の多さを優先するならBigBossだよ。
スプレッドこそやや広めだけど法人のお金を入れるんだから日本人トレーダーの利用実績やこれまでの信頼性を優先するのがリスクを避けるビジネスの基本だと思うわ。
法人口座と個人口座の決定的な違い
- 税率
- 経費の範囲
- 設立費用や税理士費用の扱い
大前提として、法人化をするには課税所得が少なくても1,000万円を超えていないとメリットはないとされています。そこで少し低くはなりますが参考までに800万円を境に例をあげてみました。
課税所得金額の区分 | 400 万円超 800 万円以下 | 800 万円超 |
法人税 | 15.00% | 23.20% |
地方法人税 | 1.55% | 2.39% |
法人住民税 都道府県民税 |
0.15% | 0.23% |
法人住民税 区市町村民税 |
0.90% | 1.39% |
事業税 | 5.30% | 7.00% |
特別法人事業税 | 1.96% | 2.59% |
総合税率 | 24.86% | 36.80% |
個人の場合には以下のようになります。
課税所得 | 税率(住民税を含) | 控除額 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 33% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 43% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 50% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 55% | 4,796,000円 |
個人の場合には上記の控除額の他に扶養控除などもあるのでもう少し控除額が増える人もいますが、単純に税率を見れば法人の方がメリットが大きいことが分かります。
海外FXで1,000万円の利益が出たとします。
- 法人の場合 1,000万円×36.80%=3,680,000円
- 個人の場合(1,000万円ー153.6万円)×43%=3,639,520円
1,000万円だと法人化のメリットがまだ小さく手間と税理士費用などを考慮すると個人のままで問題ないことが分かります。
次に、海外FXで1,300万円の利益が出たとします。
- 法人の場合 1,300万円×36.80%=4,784,000円
- 個人の場合(1,300万円ー153.6万円)×43%=4929520円
まだ差額は約15万円しかなくいため前年の赤字を合算するなどテクニックを駆使しないと法人のメリットは少ないままです。
次はいっきに2,000万円にしてみました。
- 法人の場合 2,000万円×36.80%=7,360,000万円
- 個人の場合(2,000万円ー153.6万円)×43%=7,939,520円
やっと法人が60万円ほど安くなってきました。
もちろん、これは単純な比較で実際には経費の範囲の違いや法人は前年と損益通算ができるなどメリットがあるので1,000万円くらいでも法人にした方が良いケースもあります。
ただし、個人は自分で会計処理をすればいいからタダだけど法人の場合は税理士に依頼する義務があるので税理士報酬が発生するし、そもそも法人を立ち上げる時にもお金がかかるのでやはり課税所得が1,000万円を余裕で超えてくるくらいでないと手間や出費を考えたら「個人のままがよかった」なんてことになりかねないよ。
世間一般には個人から法人にするラインって1,000万円って言われているけど1,000万円くらいだと手間とお金をかけて法人でトレードするメリットって少ないのね。
それと、FXってそもそも経費がほとんど発生しない業種だから「法人にして経費で節税」は難しいけど、損失の繰越ができるのが法人の最大のメリットかもね。
当サイトの個人的な見解としては、少なくても課税所得が1,300万円くらいなければ法人化しない方がいいかなと思ってます。
法人を作るのも手間とお金がかかりますし、廃業する場合も税理士に依頼する必要があるので7~10万円ほどお金がかかります。何をするにも法人はお金がかかるので注意してください。
海外FXで法人口座を開設するメリット
- 1,300万円ほどから税金が安くなる傾向がある
- 10年間の損益繰越ができ損失繰越で節税できる
- 銀行の信頼を得られ将来の融資にプラスに影響する
- 経費に使える対象が広がる(車は対象外だけど・・・)
1,300万円ほどから税金が安くなる傾向がある
なかには「年900万円を超えたら法人化」と推奨している記事も見かけますが当サイトとしては手間や出費や翌年以降の利益の不確実さを考慮したら1,300万円くらいの利益が出るようになってからの方が得策と考えてます。
言い換えれば、年1,300万円の利益が出ていれば法人化をすれば難しいテクニックを駆使しなくても節税効果はあるので誰でも推奨できる金額というわけです。
それが900万円や1,000万円くらいだと「慌てて法人化しなきゃよかった」になりやすいわけです。
10年間の損益繰越ができ損失繰越で節税できる
タイトル通り海外FXで損失が出た場合に翌年以降にその損失分を持っていくことができることです。
例えば、個人で海外FXをやっていたらマイナス100万円が出た年は単純にマイナス100万円として締める必要がります。
これが法人口座ならマイナス100万円は翌年に黒字になった時に合算することができるというわけです。
これが個人だったら前年は赤字だけど今年は黒字で課税されることになります、ところが法人なら前年は赤字だか利益0円となったうえに今年は前年の赤字と黒字を足せるので場合によってはまた今年も利益0円になる可能性すらあるわけです。
要するに、前年の赤字を無駄にせず翌年以降に最大10年まで合算できる可能性を残してくれるってことだね。
個人は赤字が出たら単なる損ですが法人は赤字が出たら将来に有効活用できるという優れた利点があるわけです。
銀行の信頼を得られ将来の融資にプラスに影響する
海外FXそのものは融資を利用することはまずないと思いますし、仮に融資を使ってもPC費用くらいの少額だと思います。
ただし、法人で経営をしていれば銀行で法人口座を作ることになるので経営者として信頼ができるかどうかの実績は積むことができます。
例えば、地方銀行などの場合には住宅ローンを組む時に、自行で法人口座を作って何期も運営している人であれば多少の配慮はあっても不思議ではありません。
表向きは、1人が複数の法人をもっている場合は1つの法人が他の法人に審査で影響を与えることはないとされていますがやはりそれは表向きだと思います。
銀行側が融資をしたい状況で相手が馴染みの顧客で信頼できることを分かっていればやはり融資は受けられやすいと思います。
もちろんこれは個人的な推測ですが自分が銀行の立場だと想像するとそうだろうなと思うわけです。
経費に使える対象が広がる
セミナーに参加するための費用から書籍やPC買い替え、それにデスクや椅子などFXに欠かせないものなら経費になります。
ただし自動車は海外か国内かに限らずFXの事業では経費になりません。
海外FXをやる上で銀行にも行かなきゃいけないしPCを買いに店まで行ったり情報収集のために書籍を買いに書店に行ったりと車が必要なケースもあると思いますが経費にはならないんです。
海外FXで法人口座を開設するデメリット
- 法人化する時点で税理士と契約が必要で30万円ほどの出費
- 税理士への報酬は毎年20万円ほどかかる
- 法人のお金は自由に使うことができない
- 決済せず含み益のままでも課税される
- 個人に戻す場合には7万円以上の費用が発生する
- 赤字でも消費税・住民税均等割などが発生する
法人化する時点で税理士と契約が必要で30万円ほどの出費
法人化をするには自分で書類に記入をして役所などに提出すれば作れるようなカンタンなものではありません。
税理士と契約をすることと税理士に法人化に必要な書類を作成してもらう必要があります。
なかにはほとんどを自分で書類作成して税理士でないとダメな書類だけ依頼して安くあげる人もいますがそれで節約できるのは数万円です。
それなら1日も早くトレードをした方が得策ですし税理士に払うお金は経費になるので単なる払い損にもならないので依頼した方が得策です。
一般的に法人化を税理士に依頼すると初年度は最低でも30万円はかかり、依頼することが多ければ40万円ほどになるケースもあります。
ここで重要なのは安さで税理士を選ばないことよ。書類提出だけならそれでいいけど契約をしてこの先ずっと申告書類の依頼や相談でお世話になるわけだし、なにより海外FXに知識がない人に任せると手違いだらけで大変なことになるわよ。
税理士への報酬は毎年20万円ほどかかる
法人口座を作るということは個人トレーダーから法人トレーダーになるため、嫌でも税理士さんと契約をする必要が出てきます。法人が個人のように自分で申告を全て終わらせることは認められていないからです。
そこで発生するのが年間の税理士費用です。
多くの法人トレーダーは日々の帳簿は自分でやりつ決算書だけは税理士さんに依頼するパターンが多いです。
法人のお金は自由に使うことができない
意外と知られていないのが法人化した後のお金です。
個人事業主だと会社の利益は自分で好きなように使えますが法人化すると事前に自分への給与を決める必要があり、その給与以外のお金は勝手に使うことはできません。
法人のお金を自分に貸すことはできますが帳簿上では「貸付金」と記録する必要があり、融資を受ける際にはこの貸付金項目が存在すると厳しくなります。
つまり毎月の利益額に応じて臨機応変にお金を使いたい人には法人化は向いていません。人によってはどれだけ儲けが出てもあえて個人口座のままでFXをする人もいるくらいです。
決済せず含み益のままでも課税される
個人でFXをやっていると12月31日にあえて決済せずに含み益のまま翌年に持ち越して、計画的に翌年に決済することも可能ですよね。
ところが法人口座にしてFXをやると法人の会計ルールのせいで12月31日に含み益を決済利益とみなして会計処理をしなければいなくなります。
事前に知っておけばいいだけだから特に困ることはなさそうだけど、知らないと税金面で計算が狂うわね。
個人に戻す場合には7万円以上の費用が発生する
トレードを法人化にしても嫌になったら個人事業に戻すことは可能です。
ただし、法人を個人に戻すには「法人の廃業届け」を税理士さんに依頼する必要がありこれが平均で7万円ほどかかると言われてます。
赤字でも消費税・住民税均等割などが発生する
法人化すると例え赤字でも消費税と住民税(均等割)が発生します。
これも事前に知っておけば問題はないと思いますが、消費税も住民税も赤字なら支払う必要がないと勘違いしていると資金繰りが大変なことになります。
海外FXで法人口座を作った方が良い目安(当サイトの判断)
- 年間1,300万円以上の利益が出ている
- 5年以上は年1,300万円以上の利益が出てる
海外FXの法人口座は税理士費用などを払えば誰でも作れるけど上記に該当しない人は法人口座はまだ作らない方が得策です。
世間一般には年間1,000万円に達したら法人化したほうが良いという話もありますが、それは融資が必要な業種や取引先を増やすための戦略として法人の方が有利だから1,000万円もあれば法人にした方がトータルで得だという理由だからです。
海外FXの場合、銀行から融資をひっぱる必要はありませんし、取引先もないので信頼を増やす意味もないため、単純に利益額を基準に考えればOKなんです。
そうなると1,000万円という金額ではまだ確実に法人化した方が得策とはいえない曖昧な金額となります。ですが1,300万円となれば法人化するメリットが出てくるので1,300万円を目安とするのが良いように思います。
1,300万円もあれば税理士報酬や資金が縛られることや社会保険料が高くなっても法人化の方がメリットがあるけど、それ未満だと損得の判断ができないくらい微妙なんだよね。手間がかかって得が実感できないとバカバカしいよね。
節税テクニックに長けてる人なら年1,000万円の利益でも法人化でてうまく得できる人もいるかもしれないけど、そうでなければ焦らずまずは翌年の利益を増やせるように動くほうが堅実だと思うわよ。
ただし、法人化することで気合が入ってトレードにも集中していけそうならそれはそれでアリかもね。結局は本人次第だよ。
海外FXで法人口座を作るための必要書類
- 税理士さんと契約する(大前提)
- 本人確認書類を用意する(カンタン)
- 登記簿謄本を用意する(カンタン)
- 海外FXで法人口座を開設する(カンタン)
法人化するなら素人が自分で調べてあれこれやるより税理士さんに任せた方が安心だしお金で時間を買うことにもなるわよ。
当然、海外FXのことを分かってる税理士さんじゃないとダメだよ。なかには良く分かってないのに引き受ける事務所もあってトラブルも起きてるよ。⇛ ここで海外FXにも詳しい税理士さんを探せます
XMで法人口座を作る方法 まとめ
- XMは法人口座が作れない
- XMの代わりに法人口座が作れるBIG BOSSが人気
- 法人口座を作るには法人を設立する必要がある
- 法人設立は税理士に依頼しないと自分では設立できない
- 法人にすると税理士に毎年20万円~30万円の支払いが発生
- 1年の利益が1,300万円あれば法人にするメリットがある
- 1年で1,000万円くらいだと個人で十分な場合が多い
日本人に人気の海外FX会社のXMで法人口座が作れるか解説してきましたが、年間1,000万円~1,200万円の利益だと法人にするメリットが確実にあるとは言い切れないことが分かりました。
また法人にしたからと言って車など大きな節税ができるものはないという事もわかりました。
経費にできるものが少ないことや自分で自由に使えるお金がなくなることを考えたら例え年間利益が1,300万円以上あっても人によっては個人のままで気楽にやれる方が良いと判断する人もいると思います。
ただし、ご自身のトレードスタイルが年によっては大きな赤字になる可能性があれば翌年以降で最長10年間は損益繰越ができるので法人化しておいた方が良いと言えます。
気楽にやるなら多少は税金を多く払っても個人でやったほうがいいし、しっかり損益繰越を使って徹底した節税をしたい人には法人しかないね。
私なら年1,000万円の利益になったらすぐに法人化して翌年は1,300万円や1,500万円を目指すと思うわ。海外FXを法人でやるなら年1億円の利益は目指したいわ!
もしも個人でトレードすることに魅了を感じる人はBIG BOSSよりXMの方が日本人トレーダーが多いので安心できると思います。それに何といってもXMはボーナスも充実してます。
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